山海の珍味を食した明の使臣は「このくらいで許してくれるか?」と意外なお言葉。師匠の教えを守ってよそ者の身体を気遣ったチャングムを認め、「素材の味を感じるようになった」とも話します。さらに世子の冊封も承諾し、チャングムたちが『論語』や『孟子』に出てくる料理の話までするのが楽しみだとオ・ギョモに語り、体調もよくなりゴキゲンで帰国。チェ尚宮は提調尚宮に、使臣の怒りが納まったことだけを報告し、大妃(貞顕王后)にほめられます。
疫病ではないのに隔離されたチョン尚宮は、持病の腎臓病が悪化する一方。おかしいと思ったチョン尚宮が、提調尚宮のはからいで内医院から出されている薬を調べると、腎臓に悪い薬だとわかりました。そこで提調尚宮を呼び、薬のことや内侍府に預けた秘伝の書のことを持ち出し、競合を見届けるために宮殿に戻ります。
17話でチャングムが看取った保母尚宮は、早くに母を亡くした王妃(文定王后)の世話をした人でした。王妃がチャングムを呼び、保母尚宮の最期を尋ねていると、そばに控えていた長番内侍が「この者なら心を込めてお世話をしたはずです」と太平館での出来事を詳細に明かしたので、さあ大変。王妃から大妃へと伝わり、大妃は提調尚宮とチェ尚宮を呼んで叱り、事実を知らなかった提調尚宮は怒りまくります。
そして、王妃を従えた大妃が水刺間に現れ、こう言い渡しました「競合には気が進まず、先日の競合でさらにその思いが強まったが、王妃に言われて考えを改めた。料理の腕前だけでなく信念と勇気もないと王を守れない。そこで太平館の件を二回目の競合とし、ハン尚宮の勝ちとする」。大妃が出した第三回目の競合の課題は、「私の誕生祝いに、王と私への最高の料理を出せ」でした。
チョン尚宮は「競合にあたり公平を期すためにハン尚宮も読むべき」とハン尚宮に例の秘伝書を与えようとしますが、「最高尚宮が読むものならば、最高尚宮になってから読みます」と断られました。あれが母の言っていた秘伝の書だ・・・とチャングムが興味深そうに見つめます。
ハン尚宮が子供の頃の思い出をチャングムに話します。「母は妓房の下働きをしており、両班の男におそわれそうになったのを同じ年頃の女の子が救ってくれた。その子は両班だったが生活は私より貧しく、料理をつくってお礼をすると『料理が上手ね』と言われたのが、私にとって生まれて初めての褒め言葉。彼女に連れられて宮女を選ぶ尚宮に会い、共に宮殿に入ったの・・・」と。
もちろんその友達こそが、チャングムの亡き母ミョンイ。どちらかが最高尚宮になったら使うという約束をしてミョンイと一緒に裏庭に埋めた柿酢をハン尚宮が掘ります。その直後、母の日記で柿酢のことを知ったチャングムも裏庭に向かいました。
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