何度か書いてきましたが(しつこくてすみません)
「女人天下」は私にとってある意味衝撃的なドラマでした。
よくいえばこれまでにない悪人ぞろいの斬新な設定、
悪くいえばえげつなさ満載。
1回目の視聴のときは
李氏朝鮮の朝廷ドラマの新鮮さを素直に味わいながら
敬嬪すげー悪いやつ!とか
王妃も負けてないなとか単純に思いながら見てました。
敬嬪なき後はちょっとペースダウンしましたけど
それでも最後まで見ずにはいれないドラマでした。
Yahooさんが無料配信を始めてくれてまたまた視聴。
2回目になると敬嬪が愛しい存在に思えてきました。
(1回目のときも好きなキャラでしたけど、さらに)
それに加えてあらすじアップのためにさらに視聴した回もあるので
「女人天下」とともに過ごした時間は
この記事のタイトルのように相当長いです。
で、今になって思うのは、
いやな女と悪人ばかり登場したこのドラマですが、
「女人天下」最後のナレーションで
ちらっとそういう意味のことがあったように
あの時代に女性が政権を動かしたという事実のすごさを
伝えたかったのだなあ~と。
いやはや当たり前のコンセプトなのでしょうが、
1回目の視聴のときには衝撃と新鮮さに圧されて
ちゃんと感じられなかったのです。
王妃が無事出産をおえても
生まれたのが女の子だったら
尚宮たちは悲しみ
王妃も「なぜ母を傷つける?」と嘆く時代。
(日本でも息子重視・長男重視の傾向は強かったですが
そこまでのひどいシーンは見たことなかったので衝撃でした)
その他にもドラマを見てると女性と身分の低い人間の人権は
ないにひとしい描かれ方でした。
そんな中、性別や身分にさからって生き残るためには
あれだけの熾烈な闘いが必要で
それを生き抜いた身分の違う二人の女性(王妃とナンジョン)の姿を
ただただ描きたかったのだろうなあと。
途中で嫌気がさしそうになったこともありましたが
(おもしろいんだけど、あまりの謀略の繰り返しについ・・・)
今となっては納得の境地です。
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私もまったく同感でした。
清朝ドラマも好きで、女性の権限のなさには悲しみましたが、
李氏朝鮮時代のドラマではそれがさらにすごいです。
現代ドラマでもアン・ジュエウク主演「母よ、姉よ」で似たことが
描かれてたり、現在の韓国で胎児の性別を告げるのは違法
(女子だと中絶するケースが相次ぎ、法律で禁止された)など
と聞くと、「負けるなナンジョン!まけるな王妃!キョンビン!」
とすごーく応援したくなるんですよね・・。
最近は女の子がほしい夫婦も増えて変わりつつあるようですが。
でも貞操のために命を懸けたりしなくちゃいけなかった時代、当時
の女性がどんな気持ちだったのか、考えるとちょっとつらいです。
庶子差別も印象では李氏朝鮮のドラマのほうがすごくて、驚いた
点です。女性や庶子への扱いはものすごかったんだな~、時代劇
でもだから取り上げられるんだな~、と、勝手に思っています。
それから中宗の死を悲しむ人が一人もいないってシュールですね!
予断ですが「王と妃」で即位したばかりの中宗18歳はまだひげなし
でういういしい少年といった感じで(子役さんです)、「女人天下」の
即位直後と大違いです!
なんかまじめなコメントでした。。