別に好みの女優さんというわけでもないのですが
私にとってはなぜか気になる存在なファワン。
もちろん貞純王妃も存在感あって注目してますけど、
個人的には「イサン」の愛すべき悪役は今のところファワンなのです。
(「女人天下」の敬嬪へのラブ度とはほど遠いですし、ファンでもないですが)
で、
この記事のコメントで教えていただいた
イ・サン(第1巻)を買うと、
そこにはありましたよ・・・、「実録」にも載ってないファワン情報が!
ということで、ファワンファン(いらっしゃいますか?)のために
この本の情報も交えながら彼女のことをご紹介したいと思います。
英祖(ヨンジョ)は二人の王妃からは子を授かることができませんでした。
けれども側室である映嬪李氏は、4人の子供を生みました。(夭逝した子を除く)
和平翁主
和協翁主
和緩翁主(ファワン)
思悼世子(正祖の父)
※翁主というのは側室の娘のこと。王妃の嫡子は公主になります。英祖はこの3人の翁主の仲では和平翁主に愛情を注いでいたそうで、
和平翁主は仲たがいしそうな英祖と思悼世子の間をとりもっていたそう。
でもこの和平翁主は出産で亡くなってしまいました。
そして英祖は、若くして夫と子供をなくした和緩翁主(ファワン)を
とてもかわいがるようになるのです。
外出の際にはしばしばファワンの家に立ち寄り、
ファワンの望みはなんでも聞いてあげるといった溺愛ぶり。
だからファワンの権力に取り入ろうといろんな輩がヘーコラしていたそうです。
ファワンの結婚相手である日城尉は吏曹判書の息子チョン・チダル。
(じゃあ養子のチョン・フギョムは夫の家門の誰かなのか?と思って
ハングルページをさまよってみたら「仁川の漁業に従事した庶民」だそうです)
(でもドラマ「ホングギョン」では11親等だとの説明があったので遠い親戚かも?)
ところが不幸にも娘と夫に早逝されて一人になったファワンは宮中に戻ります。
はじめは実の甥っ子であるイ・サンをかわいがっていましたが
自分の思い通りにならないと知ると敵対者となっていったそうです。
イ・サンは正祖として即位してからすぐにチョン・フギョムを処刑するも
実の伯母であるファワンを始末することだけはどうしてもできず流刑に。
しかも晩年は許して宮中に戻してあげました。
中国ウィキの彼女のページを翻訳コンニャクにかけてみたところ
大臣から処刑の上奏が相次いだけど正祖は認めなかったというように読めます。
あと「したい放題」「横暴」「尊大ぶって」「朝廷に干渉」「悪の限りを尽くし」
といった言葉が訳文に並んでいるのにはちょっと笑えました・・・
史実でも悪役まっしぐら!なファワン翁主と夫のお墓は坡州市にあるそうです。
記事拝見して、笑ってしまいました。
チャンヒビンでのスガン王女みたいな感じでしょうかね^^
スガンさまは嫡出だけど・・・
チョンフギョムが漁村の庶民って・・面白すぎます!
リャンバンでもないなんて。いきさつが気になる私です。
しかし臣下から処刑の上奏が相次ぐファワン様・・
すごいですね(笑)。正祖即位で雰囲気を読んだり
実際に危機感を抱いた臣下たちの行動でしょうか。
清朝後期だと、だんだん統率力がなくなったのか、
皇帝の命令ですら官吏がシカトして政局をうがかい、
皇帝の地位が大丈夫そうならその命令を実行
(つまり命令は1年とかほっとかれる、それ以上
放置もある)したりしてたみたいです。
ここも李氏朝鮮での臣下バトルと重ねて思い出し
ましたー。もうイタチごっこというか、実験のない
王・皇帝は臣下からも馬鹿にされちゃうのが切ない。