第9話「心の痛み」
城内で簫育とすれ違った王政君は、あなたのおかげで妃になれたと礼を言います。
簫育は憎まれ口を叩いて突っかかっています。
皇太子に時間をおくれ、じきに心を開くから・・・と皇后はやさしく声をかけ、
ここで涙を流さず皇太子の前で泣きなさいと王政君にアドバイスしました。
長楽宮で働く傅瑤は、皇太后が大切にする鏡を出して斬首を命じられるも、
この鏡は先の皇帝の愛の証では?と言い当て、病が重いことを皇太后に告げ、
気の病を治してください!と涙ながらに訴えました。
皇太后はその夜、6歳で皇后になった話をして傅瑤の胸で泣きます。
少府から勝手に色々と持ち出しているのを王政君に指摘された尹(いん)夫人は、
亡き司馬良娣が作らせていた料理の献立を差し出しました。
蜜汁蓮子など好物をずらりと並べられた皇太子ですが、箸がすすみません。
なぜならその日は亡くなった母(皇后許氏)の命日だったからです。
父・宣帝も側室・張婕にたらしこまれてから命日をおそろかにし始めたそうで、
亡き母への思いを語る皇太子に王政君も母の思い出を話します。
二人は初めて心を通わせ、王政君の名を問う(今さら!)皇太子でした。
しかし!長楽宮へ行った皇太子は、琴を奏でる傅瑤(才人に昇進)と出会います。
琴を習いに来る傅瑤に、皇太子の心を奪っても新たな欲が芽生えるはずと簫育。
いつの日か万人をひざまずかせてやる!と、
ナンジョンみたいな傅瑤です。
その熱意と努力が叶い、皇太子は不自然なペースで長楽宮をおとずれるように。
傅瑤は、私の琴でおなぐさめできればと思って練習しました♪と
練習しすぎで血まみれになった指を見せてたらしこんじゃいました。
(絶対に指先を自分で切っていると思います♪)
皇太子と簫育が話しているのによると、簫育は父に反発して生きているそうです。
原因は、父・簫太傅が太守だったとき前妻(簫育母)が気鬱で亡くなったから。
簫育の父は期待に反して官職につかなかった息子を西域へ行かせるつもりでした。
ある日、皇太后のところへ行こうとする皇太子に王政君がついていきます。
すかさず庭で傅瑤と皇太子が初キスしてるところを、王政君が目撃。
3人の食事風景をおもしろそ~に見つめていた皇太后でしたが、
傅瑤の狙いをとっくに見抜いていたと告げ、願いを叶えてやると言います。
太子宮では、物分りのよい王政君を、皇太子がほっとしたように抱き寄せました。