イサン第43話「洗い流された汚名」
泣きすがる貞純(チョンスン)王妃の弁明を英祖(ヨンジョ)は聞き入れず、
力づくで嘉靖堂へ移させると、「世孫イ・サンに譲位する」と宣旨を下しました。
結局イ・サンは譲位を固辞したので、英祖は摂政の任務をイ・サンに与えます。
謀反関係者に下された甘い処分も取り消され、老論(ノロン)派は戦々恐々。
復讐心マンマンなイ・サンは幽閉されている王妃を訪ねてこう宣戦布告します。
「廃妃の宣旨をすぐに明かさず、重臣の最期を見届けさせた後に断罪する!」。
キム・ギジュ(王妃兄)はホン・グギョンに暴言を吐きながら流刑されました。
イ・サンが王になったらソン・ソンヨンが側室になるのでは?とささやかれる中、
恵嬪ホン氏と嬪宮(孝懿王后)はこれまでの協力に対する礼をソンヨンに言い、
さらに嬪宮は「話し相手になってあげて」とイ・サンのいる弓場へ行かせました。
思悼世子(サドセジャ)の死に関与した老論派の人物が次々と行方不明に!
オレの指示じゃないし!とチェ・ソクチュにそっけなく答えたイ・サンですが、
ホン・グギョンの仕業だ!とすぐさま気づいてパク・テスに調べさせました。
私的な敵討ちではなく正当に断罪しなければ!とホン・グギョンを非難した後で、
今回の誘拐は自分の指示だったと言え・・・とイ・サンが思いやりを見せます。
王室の系図をつくる閑職で主簿に降格されたチョン・フギョム(ファワン養子)が
今なお吏曹判書の座にとどまっているチェ・ソクチュに嫌味をぶつけています。
そんなチェ・ソクチュにイ・サンが与えたのは、洗草(セチョ)という業務。
思悼世子に関する悪い記録を『承政院日記』から消去するというものでした。
恵嬪は亡き夫の墓に涙で報告。渓谷で行われる洗草の儀式には英祖も訪れ、
「聖君になれという父の願いは自分の願いでもある」と帰り道で話しました。
そして次の日の朝、英祖が姿を消してしまったため、宮中を騒然とさせます。
「死に場所は決めてある・・・」という祖父の言葉を思い出すイ・サンでした。
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