第33話「頂点の先に」 (最終回)
成帝は命をかけて私を愛した!あなたは夫の愛も息子の愛も得られなかった!
あなたは妖女の私より劣るのよ!と高笑いした後、趙合徳は身投げして自害。
姉の飛燕は黒幕である定陶王太后(傅瑤)に怒鳴り込んで小刀を振り上げ、
待機していた舎人によって追い出され、皇太后・王政君に悪事をぶちまけました。
傅瑤の想像を超える周到な策略に王政君は驚愕し、大司空・簫育に相談します。
簫育は定陶王(欣=傅瑤孫)を太子の座から廃位するために、
大司馬・王莽(王政君甥)と傅瑤側についている王根(王政君兄)と会合。
そんなことはお見通しの傅瑤は王莽と王根を誘拐して監禁しちゃいました。
太子の祖母として絶大な権力を握りつつある傅瑤を前に立場の危うい王政君場を
必死で守ろうとする簫育を見て、公孫夫人は彼の思慕と忠誠心を初めて知ります。
帝位奪取は自分一人が企てたことだと自首した簫育が投獄されると、
傅瑤は牢に行って抱きつき(白髪頭になっても愛憎はしつこいものなのですね)
今の私に足りないのは愛だけ・・・と愛を求めました。
そんな傅瑤を全く相手にせず、王政君のためなら死ねる・・・と言い返す簫育。
永遠に憎んでやる!とヒステリックに叫びながら傅瑤が出て行きます。
続いて王政君も牢にやってきて、簫育感動!お酒を酌み交わしながら
ずっと持っていた
簪@鬼やらいの日のブツを取り出し、想いを告白するのでした。
処刑の日、黒幕(王政君)の自白を求め続ける傅瑤の前で、
臣下として男として責任をとる、どこかの腹黒い女とは違う・・・と簫育が断言。
思い出すたび吐き気がすると傅瑤を罵り、処刑台へと歩き、命を断たれます。
この刑場をみた大臣たちがどちらが悪かを悟ったことで(たぶん自分の身を案じて)、
傅瑤は王政君を皇太后の座から引き摺り下ろすことができなかったそうです。
いよいよ傅瑤の孫が哀帝に即位。満願叶った傅瑤に思わぬ発表がなされます。
先の帝(成帝)は世継ぎを決めた際に哀帝をわが子と認めていたので
祖母・傅瑤とは縁が切れることになるため領地に戻れというものでした。
大臣たちも口をそろえて傅瑤の出立を急かし始めます。
哀帝と傅瑤が反論しても、じゃあ皇帝にならずに二人で定陶に戻れと言われ、
傅瑤は憎まれ口を叩きながらしぶしぶ宮殿を後にしました。
この瞬間から王政君は権力をめざす非情な女となったそうで(今後への言い訳?)、
あっさりドラマが終わっちゃいました!!!びっくり!
―― 完 ――
※即位した哀帝(男色の噂あり)は王政君の一族を追放しますが数年で崩御。
次に即位したのは、王政君一族が擁立した幼い平帝@馮媛の孫でした。
※ところが王莽(王政君甥)が平帝を毒殺し、漢をほろぼし(前漢終了)、
みずからが王と名乗って「新」王朝を開きます。
※このとき王政君は玉璽を投げつけ王莽をさんざんに罵倒したそうです。
※登場人物の整理やつぶやきなどがあれば今後
こちらで記事にしていきます。