第35話「癸丑(ケチュク)年の悲劇」
「真の龍が目覚める前に偽の狐が先に泣く」というソ・ヤンガプの書を見せられ、
お前の母親を問いただそうか?と脅されたパク・ウンソがウソの自白をしました。
「大妃父キム・ジェナムに会いました!ヨンチャン大君の擁立も考えました!」
北方のヌルハチと明のはざまでただでさえ悩んでいたクァンヘ君(光海君)に
大妃の親族が関わる謀反事件はさらなる苦しみを与えることになりました。
冷静な大臣らの提案ですぐには処分を下さず一応は取調べをすることになり、
すぐに始末しちゃいたいイ・イチョムが頬をピクピクさせてます。
キム家の執事ファンさんがハクチョンという占い師を訪ねていたと知ったケシは、
謀反決行の日を占ってもらった(ことにする)のですよ!とイ・イチョムを誘導。
(本当は、先王ソンジョの墓参りの日を聞きに行っただけなのですが)
やがて提出されたキム・ジェナム弾劾の上訴に過去の罪が含まれていたため、
クァンヘ君はこれ幸いと謀反ではなく官職の罷免でコトを済ませようとします。
義禁府に移されたパク・ウンソは自白を翻して罪を否定しはじめますが、
頑として罪を認めなかったソ・ヤンガプが母を目の前に連れてこられて陥落。
自白のついでに、クァンヘ君を「父や兄を殺した極悪人」と罵って怒らせます。
光海5年(1613年)に起きたこの「癸丑禍獄(ケチュクファオク)」は、
半分が事実で半分が仕組まれた奇妙な事件だったということです。
そしてケシに関するナレーションも流れます。正史にはケシの記録はなく、
正祖までの歴史を記録した 『朝野輯要(チョヤチビョ)』に 記されているとか。
それによるとキム尚宮の姓はキム、名はケシ。王の寵愛を受けたが狡猾な性格で
ソンジョがヨンチャン大君を皇太子にしようとしたことをクァンヘ君に密告。
ケシのおかげで即位できたクァンヘ君は全てをケシに聞いて決めていたそうです。
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そういえば、ケシ、チャンヒビンやノクスやナンジョンと入れ替わりで朝鮮三大悪女に入ったりするのに、情報が各段に少ないですね~
インモク王后侍女(が書いたとされる)発丑日記には「金尚宮」で登場してたんですが…、宮廷文学は正史にカウントされないのかな?
疑問です!あと、ケシの表情筋はすごいですね。他の時代劇でも女優さんの「片眉あげ」演技が誉められてましたが、韓国芸能界では名誉なことなのかな(笑)韓国演歌のエンディング、好きですが、あまりの渋さに見終わるとクラクラしました。オープニングは雷だし…